ナチュラル
「ナチュラルな雰囲気のお店」などのように使う「ナチュラル」という言葉。
英語では「natural」と表記します。
「ナチュラル」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ナチュラル」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ナチュラルの意味
「ナチュラル」には次の二つの意味があります。
1 自然であること。天然であること。飾り気や誇張のないこと。また、そのさま。
2 音楽で、変化記号を取り消し、もとの音に戻すための♮の記号。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
ナチュラルの意味①「自然であること。天然であること。飾り気や誇張のないこと。また、そのさま。」
「ナチュラル」の一つ目の意味は「自然であること。天然であること。飾り気や誇張のないこと。また、そのさま。」です。
「ナチュラルな雰囲気のお店」で「飾り気のない自然な雰囲気のお店」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・何気なくナチュラルに言っているだろう単語に思わず反応してしまう。
(出典:五十嵐雄策『乃木坂春香の秘密 第13巻』)
・全てが計算ずくの私達とは違い、君の反応は全てがナチュラル。
(出典:沖田雅『先輩とぼく 5』)
・自分に合った、自分らしいメイクをナチュラルにすればいいのだ。
(出典:機本伸司『神様のパラドックス』)
・いつもは薄くナチュラルメイクなんだけど、 今日は濃いめにお化粧を。
(出典:暁works『るいは智を呼ぶ⑤ 茅場茜子』)
・ナチュラルな溜息をつかれてしまうようなことを、俺はなにかやったのか?
(出典:米澤穂信『古典部シリーズ3 クドリャフカの順番』)
・ナチュラルな性格を映す大きな瞳が、人のよさそうな雰囲気とマッチしていた。
(出典:藤村裕香『ヴァニラな花嫁くん』)
・街中で振り返られるような目立ち方よりもナチュラルさを選んだ。
(出典:秋野平『ロック、70年代—復刻CDに時代を聴く』)
類語
・自然(しぜん)
意味:人間の手の加わらない、そのもの本来のありのままの状態。天然。(出典:デジタル大辞泉)
・天然(てんねん)
意味:人為が加わっていないこと。自然のままであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・素朴(そぼく)
意味:人の性質・言動などが、素直で飾り気がないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・シンプル
意味:単純なさま。また、飾り気やむだなところがなく、簡素なさま。(出典:デジタル大辞泉)
・オーガニック
意味:化学肥料や農薬を使用しない野菜や、添加物を入れていない食料品などをさす言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・無添加(むてんか)
意味:あるものの中に着色料や防腐剤などの添加物を加えていないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
ナチュラルの意味②「音楽で、変化記号を取り消し、もとの音に戻すための♮の記号。」
「ナチュラル」の二つ目の意味は「音楽で、変化記号を取り消し、もとの音に戻すための♮の記号。」です。
変化記号とは、半音上げる「シャープ(♯)」や半音下げる「フラット(♭)」などのことです。
いったん変化させる指示のあった音に対して、もとに戻すための記号を「ナチュラル(♮)」といいます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・楽譜を書いたときにナチュラルをつけ忘れたので、演奏してみたら不協和音になってしまった。
・この曲は、シャープがたくさんついたと思ったらナチュラルが出てきて忙しい。
類語
・本位記号(ほんいきごう)
意味:音楽で、変化記号を取り消して、音符の音を本来の高さにもどすための記号。が用いられる。ナチュラル。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・本位音(ほんいおん)
意味:音楽で、嬰記号(♯)、変記号(♭)のつかないナチュラルの音のこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・変化記号(へんかきごう)
意味:音楽で、譜表上の音を半音ずつ上下させて変化させることを示す記号。嬰記号(シャープ)、変記号(フラット)、重嬰記号(ダブル‐シャープ)、重変記号(ダブル‐フラット)の四種がある。変位記号。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・本位(ほんい)
意味:もとの位。以前の位階。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・復帰(ふっき)
意味:もとの位置・状態などに戻ること。(出典:デジタル大辞泉)
・元通り(もとどおり)
意味:以前と同じ形や状態であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・回復(かいふく)
意味: 悪い状態になったものが、もとの状態に戻ること。また、もとの状態に戻すこと。(出典:デジタル大辞泉)