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ドグマとは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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ドグマ

「ドグマを信じる」などのように使う「ドグマ」という言葉。

英語では「dogma」と表記します。語源であるギリシア語では、「δόγμα」と表記します。

「ドグマ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「ドグマ」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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ドグマの意味

「ドグマ」には次の二つの意味があります。

1 各宗教・宗派独自の教理・教義。
2 独断。教条。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

ドグマの意味①「各宗教・宗派独自の教理・教義。」

「ドグマ」の一つ目の意味は「各宗教・宗派独自の教理・教義。」です。

わかりやすく言うと、「各宗教の教え」の意味となります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

昨日きのうまで我々が信じていたドグマは、依然として我々の頭の中にある。
(出典:ベルナノス『田舎司祭の日記』)

・更に又その人は、一切の宗教宗派的のドグマの捕虜であってはならぬ。
(出典:モーゼス・ウィリアム・ステイントン『霊訓』)

・というテーゼが、事実上のセントラル・ドグマとされてきたのである。
(出典:茂木健一郎『クオリア入門-心が脳を感じるとき』)

・マラルメがイギリスの学生に聞かせた講義も今では軽薄なるドグマになった。
(出典:西脇順三郎『PROFANUS』)

・そういう点でキリスト教は醒めた官僚的ドグマ体系を持っていると言ってよい。
(出典:竹下節子『パリのマリア』)

ドグマの意味②「独断。教条。」

「ドグマ」の二つ目の意味は「独断。教条。」です。

わかりやすく言うと、特定の原則や原理に固執する思考や態度を指し、dogmatism(ドグマティズム)=教条主義は、こちらの意味となります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・われながら滑稽なドグマであったが、そういう音楽と文体の比喩を、本気で考えていた頃にもっとも扱いかねたのがモーツァルトだった。
(出典:五味康祐『西方の音』)

・彼女は輪廻という一種独特な宗教をいだいていて、教会のドグマなどにはほとんどおかまいなく、かたくそれを信じていた。
(出典:トルストイ/木村浩訳『アンナ・カレーニナ』)

・よく見れば過激な革命思想は内に無数のドグマを含んでおり、理想の点でも道徳の点でも、或る意味で純粋な懐疑主義とは正反対の立場に立つといわなければならない。
(出典:山崎正和『鴎外 闘う家長』)

・以上のような、議会制民主主義に基づく国民国家のイデオロギーこそ、西の結社が世界に浸透させようとしたドグマなのである。
(出典:小杉英了『シュタイナー入門』)

・教会のドグマにはゲルマン人の歯が立たなかったのである。
(出典:和辻哲郎『鎖国日本の悲劇 (前編)』)

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