デジャヴュ
「デジャヴュに襲われる」などのように使う「デジャヴュ」という言葉。
フランス語では、「déjà-vu」と書きます。
「デジャヴュ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「デジャヴュ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
デジャヴュの意味
「デジャヴュ」には次の意味があります。
・一度も経験したことがないのに、すでにどこかで経験したことがあるように感じること。既視感。(出典:デジタル大辞泉)
「デジャヴュ」は「デジャヴ」「デジャブー」などと表記されることもあり、対になる言葉は「ジャメビュ」です。
デジャヴュの原因の一つは、記憶における類似性認知メカニズムの働きによるものとされています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・デジャヴュのような感覚を覚えながら階段をあがった。
(出典:馳星周『不夜城完結編 長恨歌』)
・おかげで写真のデジャヴュが頭から消し飛んでしまった。
(出典:岩井俊二『スワロウテイル』)
・両手の力をゆるめることなく、血の気を失っていく少年の整った顔立ちを見つめていたひさぎは、卒然と不愉快なデジャヴュに襲われた。
(出典:嬉野秋彦『メフィストの魔弾』)
・無論、それはあくまでも虚構された「懐しい場所」、デジャヴュとしての「猫町」である。
(出典:川本三郎『ちょっとそこまで』)
・なんだか強いデジャヴュを感じるのは気のせいだと思うことにしよう。
(出典:篠崎砂美『お隣の魔法使い2 ~不思議は二人の使い魔~』)
類語
・既視感(きしかん)
意味:一度も見たことがないのに、すでにどこかで見たことがあるように感じられること。デジャビュ。(出典:デジタル大辞泉)
・聞き覚え(ききおぼえ)
意味:前に聞いた覚えのあること。 (出典:大辞林 第三版)
・偽記憶(ぎきおく)
意味:心理学用語。実際には経験しなかったことを,体験したかのような既知感をもって想起すること。同じことを以前に体験したかのような既視がそれであるが,作話症の場合にもこれが伴っているといわれる。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)