テロル
「軍事テロル」などのように使う「テロル」という言葉。
ドイツ語では「Terror」と表記します。
「テロル」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「テロル」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
テロルの意味
「テロル」には次の意味があります。
・暴力行為あるいはその脅威によって、敵対者を威嚇(いかく)すること。恐怖政治。テロ。(出典:デジタル大辞泉)
「テロル」をわかりやすく言うと「暴力によって政治的目的を達成しようとすること」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・美濃部達吉への攻撃は、単に学問思想への軍事テロルであるだけではなかった。
(出典:荒俣宏『帝都物語3』)
・ビンは、テロルによって人間のきずなを回復させるなどいっていたが、俺はそんなことはどうでもいい。
(出典:野坂昭如『てろてろ』)
・現に「ラップ」の二人の作家は富農とその一派の農民のテロルによって殺された。
(出典:宮本百合子『ソヴェト文壇の現状』)
・そしてそれが並みのテロルや、警察官程度の武装であるならば、対処が可能だっただろう。
(出典:九条公人『策謀の福音』)
・が、ボルシェビキの不屈の闘争は決して臨時政府のテロルに屈しなかった。
(出典:宮本百合子『労働者農民の国家とブルジョア地主の国家』)
類語
・テロリズム
意味: 一定の政治目的のために、暗殺や暴行、粛清などの直接的な恐怖手段に訴える主義。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・サイバーテロ
意味:コンピューターネットワーク上で行われる破壊活動。(出典:デジタル大辞泉)
・国際テロ(こくさいてろ)
意味:複数の国の市民や領土を巻き込んだテロ行為。(出典:デジタル大辞泉)
・白色テロ(はくしょくてろ)
意味:為政者が反政府運動や革命運動に対して行う激しい弾圧。(出典:デジタル大辞泉)
・赤色テロ(せきしょくてろ)
意味:共産主義者が行なう反政府的暴力行為。(出典:精選版 日本国語大辞典)