タイト
「タイトなスケジュール」などのように使う「タイト」という言葉。
英語では「tight」と表記します。
「タイト」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「タイト」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
タイトの意味
「タイト」には次の三つの意味があります。
1 きついこと。かたくしっかりしていること。ぴったりと密着していること。
2 商品の需要供給の関係が逼迫(ひっぱく)していること。
3「タイトスカート」の略。 (出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
タイトの意味①「きついこと。かたくしっかりしていること。ぴったりと密着していること。」
「タイト」の一つ目の意味は「きついこと。かたくしっかりしていること。ぴったりと密着していること。」です。
「タイトなスーツ」や「タイトなジーンズ」など、ぴったりした状態のことを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・服は白いタイトなワンピースにしようと、シャワーしながら決めていた。
(出典:藤堂志津子『藤堂志津子 恋愛傑作選』)
・ タイトな黒いスーツに身を包み、豊かな髪は黒い炎のようだ。
(出典:大迫純一『神曲奏界ポリフォニカ ポリ黒02 サイレント・ブラック』)
・白くてタイトなチャイナ服風の教育係が、我が事のような心配顔で走ってくる。
(出典:喬林知『今日からマ王 第01巻 今日からマのつく自由業!』)
類語
・ぴったり
意味:すきまなくくっつくさま、また、一面にまといつくさまを表わす語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・密着(みっちゃく)
意味:ぴったりと付くこと。すきまなく付着していること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・きつい
意味:物理的にすき間がない。ゆるみがない。(出典:精選版 日本国語大辞典)
タイトの意味②「商品の需要供給の関係が逼迫(ひっぱく)していること。」
「タイト」の二つ目の意味は「商品の需要供給の関係が逼迫(ひっぱく)していること。」です。
商品が品薄になっていることを意味します。
「需給がタイトに推移する」など、主にビジネスの場面で使用されます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・需要がタイトに推移する。
・商品の需要要求の関係がタイトだ。
・ストックがタイトになっていきている。
類語
・逼迫(ひっぱく)
意味:行き詰まって余裕のなくなること。事態が差し迫ること。(出典:デジタル大辞泉)
・品薄(しなうす)
意味:需要に対して、商品の供給が不足していること。(出典:デジタル大辞泉)
・需給(じゅきゅう)
意味:需要と供給。(出典:デジタル大辞泉)
タイトの意味③「タイトスカートの略。」
「タイト」の三つ目の意味は「「タイトスカート」の略。」です。
ここでの「タイト」という言葉は、状態を指すのではなく、そのもの自体を指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・時を同じくして、街からタイト・ミニ・スーツのOLさんも消えた。
(出典:柴門ふみ『四十雀の恋もステキ』)
・男はタイト・ミニにロマンを求めるんだからと、私が捜査官であったら、経営者にこのように諭したことであろう。
(出典:柴門ふみ『四十雀の恋もステキ』)
・女の子は上下共真っ白のスーツを着ていて、スカートの方はというとタイトのミニだった。
(出典:田中哲弥『さらば愛しき大久保町』)
類語
・タイトスカート
意味:腰の部分から裾まで、からだに密着した形のスカート。(出典:デジタル大辞泉)
・ミニ・スカート
意味:1960年代から1970年代にかけて流行した膝上丈の短いスカート。(出典:百科事典マイペディア)
・スキニーデニム
意味:脚にぴったりフィットしたジーパン。スリムジーンズよりも細いというイメージを強調したもの。スキニージーンズ。(出典:デジタル大辞泉)