セーフガード
「セーフガードを発動する」などのように使う「セーフガード」という言葉。
英語では「safeguard」と表記します。
「セーフガード」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「セーフガード」の意味や使い方や類語について、用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
セーフガードの意味
「セーフガード」には次の二つの意味があります。
1 機械や組織、システムなどの安全装置。誤作動や不測の事態に対する対応策。
2 GATT19条に基づいた緊急輸入制限。（出典：デジタル大辞泉）
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
セーフガードの意味①「機械や組織、システムなどの安全装置。誤作動や不測の事態に対する対応策」
「セーフガード」の一つ目の意味は「機械や組織、システムなどの安全装置。誤作動や不測の事態に対する対応策」です。
トラブルが起きた場合などの安全装置や対応策を意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・遺伝子ドライブのこれまでにない可能性のために、セーフガード機構が提案・試験されている。
・意図しない結果を回避するための社会的および環境的手段であるセーフガードによって補完される。
・セーフガードを実施し、車両の制御を代行することにより、衝突や事故を回避するように設計されている。
類語
・警戒（けいかい）
意味：危険や災害に備えて、あらかじめ注意し、用心すること。（出典：デジタル大辞泉）
・査察（ささつ）
意味：状況を視察すること。物事が規定どおり行われているかどうかを調べること。（出典：デジタル大辞泉）
セーフガードの意味②「GATTガット19条に基づいた緊急輸入制限」
「セーフガード」の二つ目の意味は「GATT19条に基づいた緊急輸入制限」です。
この意味では「貿易」について使います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・輸入量が一定量を超えた場合に関税率を引き上げるセーフガードも導入する。
・東京ラウンド交渉においてセーフガードの問題も交渉対象となり、 等について交渉がなされた。
・国内業界団体は、国に対して中国などへの繊維セーフガード発動を要請している。
・国内産業に被害が発生した場合に、セーフガードとして緊急避難的に一時的な輸入制限措置を発動することを認めたものである。
類語
・緊急輸入制限措置（きんきゅうゆにゅうせいげんそち）
意味：セーフガード。（出典：百科事典マイペディア）
・関税（かんぜい）
意味：貨物が経済的境界を通過するときに課せられる租税。（出典：）
・報復関税（ほうふくかんぜい）
意味：自国の輸出品に対して相手国が不当に高い関税をかけた場合、その報復として相手国からの輸入品に対して高い関税をかけること。（出典：デジタル大辞泉）
・差別関税（さべつかんぜい）
意味：特定の商品、または特定の国からの輸入について、通常の税率とは異なる税率を適用する関税。割増関税と割引関税に大別され、前者に報復関税・相殺関税・ダンピング関税、後者に特恵関税などがある。（出典：デジタル大辞泉）
・特殊関税（とくしゅかんぜい）
意味：特殊な条件下で，通常の関税外に課すことのできる輸入品の関税。（出典：ブリタニカ国際大百科事典）
