スノッブ
「スノッブな人間」などのように使う「スノッブ」という言葉。
英語では「snob」と表記します。
「スノッブ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「スノッブ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
スノッブの意味
「スノッブ」には次の意味があります。
・上品ぶったり、趣味を誇ったりして教養人を気どること。また、そのさまや、そのような態度をとる人。えせ紳士。(出典:精選版 日本国語大辞典)
社会的にステータスのある人間(教養人など)を気取って他者を見下す、嫌味な人を指す言葉です。
本当の教養人というより、「上辺だけの知識を掲げて実際は程度が低い人」というニュアンスで用いられます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・せっかくの美味しい食事を、不貞腐れたスノッブ面で台無しにされたくないの。
(出典:森瑤子『情事・誘惑』)
・世の中には、いたずらに過去を懐しがるスノッブどもがいる。
(出典:ハインライン『夏への扉』)
・この場合、ワインについてのしっかりした基礎をもっての上でないと、裏返しのワイン・スノッブになる、というのがエイミスの論旨である。
(出典:吉行淳之介『犬が育てた猫』)
・彼女はとても善良だったが、あまりにも素朴だったので、ロサンゼルスのスノッブたちとはどうも歯車がかみあっていなかった。
(出典:伸たまき『パーム -あるはずのない海』)
・「君は階級意識に凝り固まったスノッブだ」と云ってやる。
(出典:服部まゆみ『一八八八 切り裂きジャック』)
類語
・偽君子(ぎくんし)
意味:表面は君子らしく見せかけるが、実際は君子でない人。えせくんし。(出典:デジタル大辞泉)
・自惚れ屋(うぬぼれや)
意味:実際以上に自分がすぐれていると思い込んでいる人。(出典:デジタル大辞泉)
・見栄っ張り(みえっぱり)
意味:みえを張ること。また、そのさまや、その人。(出典:デジタル大辞泉)
・衒学的(げんがくてき)
意味:学問・知識をひけらかすさま。ペダンチック。(出典:デジタル大辞泉)
・虚栄(きょえい)
意味:外見を飾って、自分を実質以上に見せようとすること。(出典:デジタル大辞泉)