サイケデリック
「サイケデリックな映像」などのように使う「サイケデリック」という言葉。
英語では「psychedelic」と表記します。
「サイケデリック」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「サイケデリック」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
サイケデリックの意味
「サイケデリック」には次の意味があります。
・LSDなどの幻覚剤によって生じる幻覚や陶酔状態を想起させるさま。1960年代後半、そのような、原色を駆使した美術やロック音楽が流行した。サイケ。(出典:デジタル大辞泉)
上記のようにもともとは「幻覚剤による幻覚」を意味する言葉ですが、転じて「そのような幻覚を原色を用いて再現した映像や音楽やデザインなど」を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・じっと見つめていると、眼がくらむようなサイケデリックな印象のデザインだ。
(出典:阿刀田高『自選恐怖小説集 心の旅路』)
・障子の破れが画面にサイケデリックな、えもいわれぬ雰囲気を盛りあげる。
(出典:井上ひさし『ブンとフン』)
・一九六七年といえばサイケデリックの黄金期でヒッピー文化が最も栄え、その頂点にあった年である。
(出典:横尾忠則『なぜぼくはここにいるのか』)
・六八年といえば、まだサイケデリックのブームがさめやらず、カウンターカルチャーとしてのロックの姿勢も鮮明な時代だ。
(出典:秋野平『ロック、70年代—復刻CDに時代を聴く』)
・清潔感に欠けていると言うしかない、もしも、正直であろうとすれば。 そしてそれより何より、サイケデリックなアロハ服というのが致命的だ。
(出典:西尾維新『化物語(上)』)
類語
・極彩色(ごくさいしき)
意味:種々の鮮やかな色を用いた濃密な彩り。また、派手でけばけばしい色彩。(出典:デジタル大辞泉)
・エキセントリック
意味:性格などが風変わりなさま。(出典:デジタル大辞泉)
・サイケ
意味:「サイケデリック」の略。(出典:精選版 日本国語大辞典)