ケーブル
「ケーブルを束ねる」などのように使う「ケーブル」という言葉。
英語では、「cable」と表記します。
「ケーブル」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ケーブル」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ケーブルの意味
「ケーブル」には次の二つの意味があります。
1 針金や麻をより合わせて作った、太くて強い綱。
2 絶縁物で覆った電線を束ね、さらに外装して1本にしたもの。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
ケーブルの意味①「針金や麻をより合わせて作った、太くて強い綱。」
「ケーブル」の一つ目の意味は「針金や麻をより合わせて作った、太くて強い綱。」です。
ケーブルカーのケーブルはこの意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・こんだけ歩いてんのにリフトのケーブルやロッジの一つも見なかったぞ。
(出典:谷川流『5 涼宮ハルヒの棒 走』)
・それからあとは、多分、焼けた空中ケーブルの駅へもどったように思う。
(出典:ヘミングウェー/高村勝治訳『勝者には何もやるな/ヘミングウェー短編集3』)
・ケーブルのからまった金属の棒は、壁をつき抜けて外に飛び出している。
(出典:福井晴敏『∀ガンダム(上)』)
・ケーブルで上がって来る者もあったが、たいていは飛行機であった。
(出典:ウエルズ/水嶋正路訳『解放された世界』)
類語
・鉄索(てつさく)
意味:鋼鉄製の太い針金をよりあわせて作ったつな。(出典:デジタル大辞泉)
・索条(さくじょう)
意味:ワイヤロープ。(出典:デジタル大辞泉)
・大綱(たいこう)
意味:太い綱。(出典:デジタル大辞泉)
・網(あみ)
意味:糸・縄・針金などを方形・ひし形に目を透かして編んで作ったもの。(出典:デジタル大辞泉)
ケーブルの意味②「絶縁物で覆った電線を束ね、さらに外装して1本にしたもの。」
「ケーブル」の二つ目の意味は「絶縁物で覆った電線を束ね、さらに外装して1本にしたもの。」です。
パソコン周辺機器同士を接続する頑丈な線もケーブルの一つです。
私たちの生活にケーブルは欠かせません。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・足下を這っていた電気ケーブルを引きちぎってそのまま体に巻きつけた。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 下』)
・三六〇度にプラグが挿してあり、無数のケーブルが腰の機械に繋げてある。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第15巻』)
・野戦電話のケーブルの間をくぐったとき、顔をはげしく叩かれたことも。
(出典:K・H・シェール,クルト・マール/松谷健二訳『宇宙英雄ローダン・シリーズ 10 宇宙の不死者』)
・盗視聴回路は全部一本のケーブルにまとまって壁を越えて消えていた。
(出典:ハーラン・エリスン『ステンレス・スチール・ラット シリーズ(全5巻) 2 ステンレス・スチール・ラットの復讐』)
類語
・ワイヤー
意味:電線。(出典:デジタル大辞泉)
・配線(はいせん)
意味:パソコンと周辺機器を接続するケーブルや、LANケーブルなどを敷設すること。(出典:ASCII.jpデジタル用語辞典)
・導線(どうせん)
意味:電流を通すための導体の針金。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・伝送線路(でんそうせんろ)
意味:離れたところへ信号を送るための通路。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)