ケルト
「ケルト神話」などのように使う「ケルト」という言葉。
英語表記で「Celt」と表します。
「ケルト」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ケルト」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
ケルトの意味
「ケルト」には次の意味があります。
・インド‐ヨーロッパ語系のヨーロッパ先住民族。前5世紀ごろからヨーロッパ中・西部で栄えたが、前1世紀までにローマの支配下に入った。現在はフランスのブルターニュ地方、アイルランド、英国のウェールズやスコットランドなどに残る。(出典:デジタル大辞泉)
一般には民族を表していますが、古代ローマではケルト人のことを「未知の人」という意味で使っていたこともあるそうです。真実の歴史はいかにあるのでしょうか。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・最も有名なのは、キリスト教に駆逐されてしまったケルトの信仰だろう。
(出典:橋本治 『宗教なんかこわくない』)
・私はそこにケルトの地獄、私自身の地獄、そして芸術家の地獄を見た。
(出典:イエイツ/ 井村君江訳『ケルトの薄明』)
・ケルトの伝承では、ハシバミは神秘的な魔力を持った木だと信じられていた。
(出典:石井美樹子 『中世の食卓から』)
・だからケルトは、紀元前あたりで、ほぼローマに征服されていたんだ。
(出典:西風隆介 『神の系譜II 真なる豹』)
・この話の筋はケルト文学にすでにあり、中世紀の説教文学にも知られた話だといわれる。
(出典:チョーサー /西脇順三郎訳『カンタベリ物語(上)』)
・ケルトの侵入はキリスト生誕に先立つことおよそ五百年ごろのことだ。
(出典:ニコル 『C・W・ニコルの旅行記』)
・イギリス滞在時、どういうわけでか私はこのケルトの魅力にどっぷりはまってしまったのでした。
(出典:縞田理理 『霧の日にはラノンが視える1』)
・ところで、九人姉妹の九という数字は三の三倍であり、三はケルトでは神聖な数字とされています。
(出典:井村君江 『アーサー王ロマンス』)