ケセラセラ
「悩んでも仕方ない、ケセラセラ」などのように使う「ケセラセラ」という言葉。
スペイン語では「lo que será, será」と表記します。
「ケセラセラ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ケセラセラ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ケセラセラの意味
「ケセラセラ」には次の意味があります。
・なるようになるさ、の意。昭和32年(1957)ごろの流行語。(出典:デジタル大辞泉)
「ケセラセラ」はアメリカで人気だった女優「ドリス・デイ」が歌った映画の主題歌『ケ・セラ・セラ(que será, será)』に由来しており、映画と主題歌が有名になったことで広まりました。
「明日は明日の風が吹く」、「最後は上手いことになる」という前向な考え方としての意味合いがあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
ケセラセラの使い方・例文
・喉頭ガンかな。酒は心臓に悪いし、まあケセラセラ。
(出典:高野悦子『二十歳の原点』)
・「ま、色々とありましたけれど、一応、今後は頑張がんばりますから、ひとつよろしく、ケセラセラ」みたいな態度は、とてもじゃないけれど許されないのです。
(出典:田中康夫『ファディッシュ考現学』)
・やれることはやったし、明日のテストはケセラセラ。
類語
・明日は明日の風が吹く(あしたはあしたのかぜがふく)
意味:明日はまた、別の成り行きになるので、くよくよするな、の意。(出典:デジタル大辞泉)
・運を天に任せる(うんをてんにまかせる)
意味:うまくいくかどうかは天の意志に任せる。成り行きに任せる。(出典:デジタル大辞泉)
・運否天賦(うんぷてんぷ)
意味:運のよしあしは天が決めるということ。運を天に任せること。(出典:デジタル大辞泉)
・人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ)
意味:人間の力としてできる限りのことをして、その結果はただ運命にまかせる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・成行き任せ(なりゆきまかせ)
意味:物事の自然の成り行きにゆだねること。積極的に関わらずに自由にさせること。(出典:デジタル大辞泉)