グルーミー
「グルーミーな毎日」などのように使う「グルーミー」という言葉。
英語では「gloomy」と表記します。
「グルーミー」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「グルーミー」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
グルーミーの意味
「グルーミー」には次の意味があります。
・くらいさま。陰気なさま。憂鬱なさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「グルーミー」をわかりやすくいうと、様子をあらわす言葉で、気分がすっきりしなかったり重かったりするという意味になります。その場の雰囲気が暗いというような意味でも使われる言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ きっと、グルーミーな感じになってしまうのを怖れて、それでだったのだろう。
(出典:田中康夫『スキップみたい、恋みたい』)
・しかし一面から見るとこの陰惨な雰囲気はフランス人の国民性そのものの中に蔵されているグルーミーでペンシィヴな要素が自然に誘い出されてここに浮き出しているのではないかという気もする。
(出典:寺田寅彦『映画雑感(IV)』)
・何んだかグルーミーな気持になって仕舞って、机の前に座るのがいやで仕方がありませんので、障子を開けてあすこから麦の穂を眺めながら、あなたの事ばかり考えて、五六本煙草を吸って仕舞うまで立っていました。
(出典:伊藤野枝『書簡 大杉栄宛』)
・意味不明のグルーミー・ジョークを喚き散らし、裸踊りの宴会騒ぎを繰り広げ、酒とつまみがなくなると部下にそのへんの村から徴発させてきた。
(出典:酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部』)
・摺鉢形の凹地の底に淀んだ池も私にはかなりグルーミーなものに見えた。
(出典:寺田寅彦『雑記(I)』)
類語
・気鬱(きうつ)
意味:気分がはればれしないこと。気がふさぐこと。また、そのさま。憂鬱。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・暗澹(あんたん)
意味:薄暗くはっきりしないさま。暗く陰気なさま。(出典:デジタル大辞泉)
・鬱陶しい(うっとうしい)
意味:心がふさいで晴れ晴れしない。気分が重苦しい。(出典:デジタル大辞泉)
・陰陰滅滅(いんいんめつめつ)
意味:雰囲気や気分が非常に暗く、気がめいるようであるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・湿っぽい(しめっぽい)
意味:気分が沈んでいる。陰気くさい。(出典:デジタル大辞泉)