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カノンとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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カノン

「宗教のカノンの意味」などのように使う「カノン」という言葉。

英語では「canon」と表記します。

「カノン」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「カノン」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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カノンの意味

「カノン」には次の三つの意味があります。

1 キリスト教の教理典範。教会法。また、聖書の正典。
2 ある声部の旋律を、他の音部がそのまま忠実に模倣しながら追いかけていく、対位法的な楽曲形式、または楽曲。追復曲。
3 美術用語で、基準・標準の意。特に、古代ギリシャの理想的な人体(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

カノンの意味①「キリスト教の教理典範。教会法。また、聖書の正典。」

「カノン」の一つ目の意味は「キリスト教の教理典範。教会法。また、聖書の正典。」です。

カノンを分かり易く言うと、キリスト教について記した書物です。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・そのことはカノンに記されている。

・宗教のカノンの意味に準じ、それから転じて、様々なものがカノンと呼ばれている。

・そして今日では、20世紀ヨーロッパ文学のカノンの一部と見なされている。

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類語

・聖典(せいてん)
意味:聖人が書き残した書物。聖人の言行を記録した書物。また、宗教教団で、教説が記されたものとして重要視されている文書。(出典:デジタル大辞泉)

・経典(きょうてん)
意味:仏の教えを記した文章・書物。経文。また、ある宗教で、信徒の守るべき教えを記した神聖な書。(出典:デジタル大辞泉)

・聖書(せいしょ)
意味:キリスト教の聖典。『旧約聖書』『新約聖書』の2部からなる。「書物」を意味するギリシア語のビブリオン(biblion)に由来。(出典:旺文社世界史事典 三訂版)

カノンの意味②「ある声部の旋律を、他の音部がそのまま忠実に模倣しながら追いかけていく、対位法的な楽曲形式、または楽曲。追復曲。」

「カノン」の二つ目の意味は「ある声部の旋律を、他の音部がそのまま忠実に模倣しながら追いかけていく、対位法的な楽曲形式、または楽曲。追復曲。」です。

カノンは音楽用語の1つで、楽曲形式、楽曲、追復曲のことを示しています。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・友人の家族の死を悼むような、静かな沈んだ調子で、耳の奥でカノンが鳴った。
(出典:篠田節子『カノン』)

・主題再現部はカノンを採用しており、作者が晩年に理知的な作曲態度を取ったと評されている。

・展開部ではまず第1主題のバスの音型がカノン風に処理される。

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類語

・フーガ
意味:多声音楽の様式の一つ。主題が提示され、それに答えるように属音度に移調された同形の旋律が現われ、先行主題を追いかける形で反復される楽曲。バッハの「フーガの技法」は有名。遁走曲。(出典:精選版 日本国語大辞典)

・旋律(せんりつ)
意味:あるリズムを伴って歌うように展開する音の高低のまとまったつながり。節(ふし)。節回(ふしまわ)し。メロディ。(出典:精選版 日本国語大辞典)

・輪唱(りんしょう)
意味:二声部以上持つ楽曲で、同じ旋律を各声部が等しい間隔で順次に追いかけるように歌い、歌い終わった声部はまた最初にもどり歌い、これを何回か繰り返すもの。ラウンド。(出典:精選版 日本国語大辞典)

カノンの意味③「美術用語で、基準・標準の意。特に、古代ギリシャの理想的な人体」

「カノン」の三つ目の意味は「美術用語で、基準・標準の意。特に、古代ギリシャの理想的な人体」です。

カノンは「規準」を意味するギリシア語に由来し、人体比例(プロポーション)のことを示しています。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・この絵はカノンをベースに描かれている。

・フレーズの輪郭がはっきりしており、またカノンを作るのにも適した構造をしている。

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類語

クライテリア
意味:評価基準。判断のためのよりどころ。(出典:デジタル大辞泉)

・基準(きじゅん)
意味:物事の基礎となるよりどころ。また、満たさねばならない一定の要件。(出典:デジタル大辞泉)

・規準(きじゅん)
意味:手本となる標準。従うべき規則。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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