オートクチュール
「オートクチュールの技術」などのように使う「オートクチュール」という言葉。
フランス語では「haute couture」と表記します。
「オートクチュール」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「オートクチュール」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
オートクチュールの意味
「オートクチュール」には次の意味があります。
・高級仕立ての婦人服。転じて、パリの高級衣装店をいう。日本では大きなデパートなどに出ている外国系のデザインを主にしたもの、あるいは著名なデザイナーの店をさしていうことが多い。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「オートクチュールの技術」は「高級仕立ての衣装店の技術」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一九一一年には、フランスでオートクチュールの協会が設立される。
(出典:橋本治『二十世紀(上)』)
・とびきりの一点もののオートクチュールではないが、一応は高級と名がついている。
(出典:森瑤子『非常識の美学』)
・そんなわけで、オートクチュールのイブニングドレスをつくった私である。
(出典:林真理子『美女入門 PART2』)
・彼女も制服姿だったが、その制服がまるでパリのオートクチュール仕立てのような印象を与えた。
(出典:A・バートラム・チャンドラー『銀河辺境シリーズ(全25巻) 18 外伝3/暗黒星雲突破!』)
・「こういうものは、絶対に女は自分で金を出して買っちゃいけないんだよ」 パリのオートクチュールや宝石店を一度見に連れて行ってやりたいよ。
(出典:林真理子『ピンクのチョコレート』)
類語
・特製(とくせい)
意味:特に注意して製造すること。他と異なる質や形につくること。また、そのもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・謹製(きんせい)
意味:つつしんで心をこめて作ること。また、その製品。特に、菓子などの製造者の用いる語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・豪奢(ごうしゃ)
意味:おごってはでやかなこと。非常にぜいたくなさま。豪華。驕奢。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・特別(とくべつ)
意味:普通一般と異なっていること。また、そのさま。普通でないさま。格別。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・豪華(ごうか)
意味:ぜいたくで、はでなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)