エトセトラ
「渚にまつわるエトセトラ」などのように使う「エトセトラ」という言葉。
ラテン語では「et cetera」と表記します。
「エトセトラ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「エトセトラ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
エトセトラの意味
「エトセトラ」には次の意味があります。
・その他いろいろ。等々。…など。etc.と略記する。(出典:デジタル大辞泉)
「エトセトラ」は「などなど」と同じように「エトセトラエトセトラ」と重ねて表記することもできますし、「etc.」と省略して表記することもできます。
いずれの場合も同じ意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
エトセトラの使い方・例文
・メモには、五億円の他に、書類エトセトラとあった。
(出典:西村京太郎『北緯四三度からの死の予告』)
・なべエトセトラを部屋におくと、たまねぎ等を買いにいった。
(出典:新井素子『二分割幽霊綺譚』)
・国のため、恋人のため、金のため、とにかく生きて帰るため、エトセトラ、エトセトラ。
(出典:神林長平『戦闘妖精・雪風(改)』)
・夢の島、最後の楽園、あるいは、美しい娘たちにあふれた男の楽園、エトセトラ、エトセトラである。
(出典:西村京太郎『赤い帆船』)
・自転車、ダンス、生け花、ビリヤード、飲食店経営、エトセトラ・・・。
(出典:林亮介『和風Wizardry純情派 2』)
・その他でくくると申し訳ないエトセトラのみなさん。
(出典:久美沙織『小説版MOTHER1』)
・バレーボール、コーラス、編物、サンドイッチを食べる、エトセトラのOLたち。
(出典:向田邦子『蛇蠍のごとく』)
・いままでベチャクチャ、クチャベチャとしゃべっていた、A子、B子、C子エトセトラが突然、水をうったようにしいんとしずまりかえったかと思うと、そこへひょっこり入って来た娘がある。
(出典:横溝正史『びっくり箱殺人事件』)