インスタント
「インスタントで出来る」などのように使う「インスタント」という言葉。
「インスタント」は「instant 」と書きます。
「インスタント」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「インスタント」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
インスタントの意味
「インスタント」には次の意味があります。
・手間をかけない手軽なさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
英語では「すぐ、即席の」という形容詞で、日本でも同じ意味で使われます。作り上げるのに最も作業のかからないことを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・ボーイがコーヒーを三人分運んで来た。刑事たちが飲みなれているインスタントや安手の喫茶店のものではない。
(出典:森村誠一『高層の死角』)
・目が見えていたのなら、私は医師のインスタントな笑顔を見ていた事だろう。
(出典:奈須きのこ『空の境界 (上)』)
・だだっ広いだけの部屋でインスタントの夕食を一週間続けたことはあるの!?
(出典:鈴木鈴『吸血鬼のおしごと 第1巻 The Style of Vampires』)
・インスタント・ラーメンが登場したのは、この頃ではなかったかしら。
(出典:片岡義男『七月の水玉』)
・夕食は公子がインスタントのカレーにほんの少し手を加えたものですませた。
(出典:半村良『黄金伝説』)
・靴下の口を縛って殴打用のインスタント凶器を作って尻ポケットに入れる。
(出典:大藪春彦『蘇える金狼 完結篇』)
・でも当然それはインスタントな同盟で、だからこそこれだけ行動が大雑把になるわけで。
(出典:鈴木大輔『ご愁傷さまニノ宮くん 7』)
・インスタント現像に出してプリントしましたが、ネガも一緒に入れておきます。
(出典:宮部みゆき『龍は眠る』)