アイデンティティ
「アイデンティティの喪失」などのように使う「アイデンティティ」という言葉。
英語では「identity」と表記します。
「アイデンティティ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「アイデンティティ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
アイデンティティの意味
「アイデンティティ」には次の意味があります。
・ 他とはっきりと区別される、一人の人間の個性。自己同一性。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「アイデンティティ」は「自己同一性(じこどういつせい)」と訳されます。
「アイデンティティ」をわかりやすく言えば「自分が何者であるかという認識」のことです。
個人だけでなく、国や企業や民族などについても使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・アイデンティティを持たなければならないってあの人が言っていたわ。
(出典:筒井康隆『大いなる助走』)
・ 政治家としてのアイデンティティを獲得したと言ってもいいだろう。
(出典:水木楊『田中角栄 その巨善と巨悪』)
・ところで、個体のアイデンティティは何によって保証されているのか。
(出典:大澤真幸『戦後の思想空間』)
・彼は彼なりに、自分の人生のアイデンティティを設定しようとしているらしかった。
(出典:橋本克彦『欲望の迷宮 新宿歌舞伎町』)
・今の子供たちは、何によって自分のアイデンティティを探っていくのだろうか。
(出典:森瑤子『別れ上手』)
類語
・同一性(どういつせい)
意味:事物が時や場所を越えてそれ自身に同じであること。(出典:デジタル大辞泉)
・独自性(どくじせい)
意味:他と違い、それだけに特有の性質。(出典:大辞林 第三版)
・人格(じんかく)
意味:独立した個人としてのその人の人間性。その人固有の、人間としてのありかた。(出典:デジタル大辞泉)