よそよそしい
「よそよそしい態度」などのように使う「よそよそしい」という言葉。
「よそよそしい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「よそよそしい」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
よそよそしいの意味
「よそよそしい」には次の二つの意味があります。
1 親しみがない。他人行儀である。
2 無関係である。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
よそよそしいの意味①「親しみがない。他人行儀である。」
「よそよそしい」の一つ目の意味は「親しみがない。他人行儀である。」です。
簡単に言うと、「冷たい態度」のことです。
避けられているような感じを受けたときに使います。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・綱手家に到着したところで、余所余所しくお礼を言われただけだった。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 8 傾物語』)
・しんと静まり返る教室は、どこか余所余所しくて、あまり長居したい場所ではなかった。
(出典:和田篤志『異世界の聖機師物語』)
・訪れた時の機械的な余所余所しさはたぶん仮面だ。
(出典:京極夏彦『魍魎の匣』)
・何だか二人の空気は微妙に余所余所しい。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第2巻』)
・「よう」 「こんばんは」 いつものセシルの挨拶も、今朝のやりとりがあったせいか、妙に余所余所しく感じる。
(出典:竹井10日『ポケロリ 2 なかよしの章』)
よそよそしいの意味②「無関係である。」
「よそよそしい」の二つ目の意味は「無関係である。」です。
こちらの意味で使われることは少ないです。
漢字で書くと「余所余所しい」となります。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・それになぜ今はこんなに余所余所しくなっているのだろう。
(出典:森鴎外『みれん』)
・豆電球に照らされた室内は、余所余所しいまでに静まっている。
(出典:加門七海『203号室』)
・街中の人々の彼女へのよそよそしさはこの辺に起因するのかもしれない。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜-32 氷結の夢』)
・その顔には、昨日までのあのよそよそしさはどこにも見られなかった。
(出典:乾くるみ『Jの神話)
・すべてひとしく私から遠く、よそよそしさしか感じさせないこの光景を。
(出典:角田光代『愛がなんだ』)