ままならない
「ままならない状況」などのように使う「ままならない」という言葉。
「ままならない」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ままならない」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
ままならないの意味
「ままならない」には次の意味があります。
・思うようにならない。自由にできない。ままにならない。(出典:精選版 日本国語大辞典)
例えば、冒頭の例文である「ままならない状況」は「思うようにいかない状況」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・時の流れすら停止して、おれは動くことも呼吸することもままならない。
(出典:馳星周『不夜城完結編 長恨歌』)
・おそらく外部の人間との接触はままならない状態に置かれているのだろう。
(出典:楡周平『マリア・プロジェクト』)
・だが、特定の政治家の陣営にいてはそれもままならなくなることもある。
(出典:今野敏『宇宙海兵隊ギガース5』)
・望むものは大抵なんでも手に入るというのに、命だけがままならないのだ。
(出典:夏樹静子『風の扉』)
・私も早く舞台を覗きたいと思うが、いまのところままならないのが辛い。
(出典:加東康一『岳史よ、生命あるかぎり』)
・文句の一つも言いたいところだったが、若子がいてはそれもままならない。
(出典:高畑京一郎『タイム・リープ 下』)
・実際にこの世界から推測も想像もままならない地点に抜けだしたのではないだろうか。
(出典:ラヴクラフト『ラヴクラフト全集5-7 魔女の家の夢』)
・街を出ることも、身を隠すことも、金を引きおろすこともままならない。
(出典:ダン・ブラウン『ダヴィンチ・コード(上)』)