まっしぐら
「セール会場へとまっしぐら」などのように使う「まっしぐら」という言葉。
「まっしぐら」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「まっしぐら」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
まっしぐらの意味
「まっしぐら」には次の意味があります。
・激しい勢いで突き進むさま。いっさんに。勢いこんで。まっしぐら。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「まっしぐら」をわかりやすくいうと、何かに向かって一直線に勢いよく進んでいくという意味になります。
驀地(ましぐら)から変化して、まっしぐらになったといわれているそうです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その愛がまっしぐらに結婚にむかってほしい。
(出典:藤堂志津子『藤堂志津子 恋愛傑作選』)
・トンと音がして埃が舞ったかと思うと、落とし戸がまっしぐらに落ちてきた。
(出典:宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー-上巻』)
・犬はすでに土堤への道を知っていて、まっしぐらに先を駆けて行く。
(出典:田久保英夫『深い河』)
・バスは徐々に姿を大きくしながら、こちらを目指してまっしぐらに走ってくる。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 9 チェリーブロッサム』)
・一人は明かりで眼がくらんだのか、僕のところへまっしぐらに進んできた。
(出典:ウェルズ/新庄哲夫訳『タイム・マシン』)
類語
・一直線(いっちょくせん)
意味:少しのゆがみもないこと。まっすぐ。(出典:デジタル大辞泉)
・一目散(いちもくさん)
意味:わき目もふらずに駆けるさま。いっさん。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・逸散(いっさん)
意味:わき目もふらずに急ぐこと。急いで走ったり、馬を走らせたりすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・一本鎗(いっぽんやり)
意味:目標や手段や態度を一つに絞り、終始それで押し通そうとすること。また、そのさま(出典:デジタル大辞泉)
・しゃにむに
意味:ほかの事を考えないで、ただひたすらに。がむしゃらに。(出典:デジタル大辞泉)