ひもじい
「ひもじい思いをした」などのように使う「ひもじい」という言葉。
「ひもじい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ひもじい」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
ひもじいの意味
「ひもじい」には次の意味があります。
・空腹で食べ物が欲しい。ひどく腹がへっている。(出典:デジタル大辞泉)
一言で言い換えると、飢えている、という意味です。
単にお腹が空いているのではなく、本当にお腹が空っぽで心から食べ物を欲っしている、というような状況に使われます。
多くの場合、一時的な空腹ではなく、食べ物が入手できずに空腹状態が数時間または数日、ひどい場合はもっと長い間続いていることを意味する際に用いられます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・わたしにはお金のない時期もありましたし、ひもじい時期さえありました。
(出典:シムノン/長島良三訳『メグレと首なし死体』)
・そこでひもじいのを我慢して、ぼんやりしたお月様の光で網をかけはじめた。
(出典:宮沢賢治『洞熊学校を卒業した三人』)
・けれども以前よりも、今のほうがはるかにひもじい気がするのはなぜなのか。
(出典:森瑤子『カサノバのためいき 世にも短い物語』)
・あの朝ぼくは、かれがひもじそうにビーチを歩き回っているのを目撃していた。
(出典:フィッツジェラルド・フランシス・スコット『グレイト・ギャツビー』)
・このところ、まともな食事もしていなくて、子供がひもじがっていたんです。
(出典:水野良『ロードス島戦記 3 火竜山の魔竜(上)』)
類語
・饑い(ひだるい)
意味:空腹である。ひもじい。(出典:デジタル大辞泉)
・食足りない/食い足りない(くいたりない)
意味:食物が不十分で食欲が満たされない。(出典:デジタル大辞泉)
・腹ぺこ(はらぺこ)
意味:腹が非常にすいていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・空き腹(すきはら/すきばら)
意味:腹がへっていること。くうふく。すきっぱら。(出典:デジタル大辞泉)
・飢える/餓える/饑える(うえる)
意味:食物がなくて空腹に苦しむ。ひどく腹が減る。(出典:デジタル大辞泉)