ひとまず
「ひとまず問題点を洗い出そう」などのように使う「ひとまず」という言葉。
「ひとまず」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ひとまず」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
ひとまずの意味
「ひとまず」には次の意味があります。
・今後のことは別にして、その時点で一応の区切りをつけるさま。とりあえず。さしあたって。(出典:デジタル大辞泉)
「ひとまず」は漢字で「一先ず」と表記する場合もあります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・寂しいだろうから、ひとまず実家の方へ戻っていたらとも勧めてくれた。
(出典:森村誠一『腐蝕の構造』)
・ひとまずそいつが「希望の世界」を作ってるわけではない事が分かった。
(出典:宮谷シュンジ『絶望の世界 2希望の世界』)
・恵子が語ったことすべてに対する、彼のひとまずの結論的な反応だった。
(出典:片岡義男『道順は彼女に訊く』)
・と、ひとまずはこのようにあの商会での出来事を解体することができる。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料VIII 対立の町<上>』)
・ひとまず胸を撫でおろした私だったが、そうそううまくはいかなかった。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 34 リトル ホラーズ』)
類語
・差し向き(さしむき)
意味:さしあたり。今のところ。当面。(出典:デジタル大辞泉)
・差し当たり(さしあたり)
意味:先のことはともかく、今のところ。今しばらくの間。当面。(出典:デジタル大辞泉)
・暫く(しばらく)
意味:一時的であるさま。仮に。(出典:デジタル大辞泉)
・当初(とうしょ)
意味:そのことのはじめ。最初。また、その時期。(出典:デジタル大辞泉)
・先頭(せんとう)
意味:いちばん先。(出典:デジタル大辞泉)