どん底
「人生のどん底だ」などのように使う「どん底」という言葉。
「どん底」は、訓読みで「どんぞこ」と読みます。
「どん底」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「どん底」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
どん底の意味
「どん底」には次の意味があります。
・いちばん下の底。また、物事の最悪・最低の状態。(出典:デジタル大辞泉)
「どん底」をわかりやすく言うと「これより下はないくらい下」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・苦しみのどん底にいる友人に手を貸してやれないという無力感もあった。
(出典:森瑤子『風物語』)
・そのせいもあろうが、このときの貞子は、どん底といった顔をしていた。
(出典:鈴木光司『バースデイ』)
・だが、貧乏のどん底に突きおとされても写真のことだけは忘れられない。
(出典:小堺昭三『カメラマンたちの昭和史』)
・こうして絶望のどん底に沈んでいると、一つの手がわたしの手に載せられた。
(出典:バローズ『火星シリーズ10 火星の古代帝国』)
・ドルフは氷のやうな水層を蹴て、河のどん底まで沈んで行つたのである。
(出典:ルモンニエー・カミーユ『聖ニコラウスの夜』)
類語
・底部(ていぶ)
意味:底の部分。下の部分。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・地底(ちてい)
意味:地下の深い所。地の底。(出典:デジタル大辞泉)
・海底(かいてい)
意味:海の底。(出典:デジタル大辞泉)
・湖底(こてい)
意味:湖の底。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・奈落の底(ならくのそこ)
意味:底の知れない深いところ。どん底。(出典:精選版 日本国語大辞典)