せせらぎ
「せせらぎの音が聞こえる」などのように使う「せせらぎ」という言葉。
「せせらぎ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「せせらぎ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
せせらぎの意味
「せせらぎ」には次の意味があります。
・浅瀬などの水の流れる音。また、その流れ。(出典:デジタル大辞泉)
川の音を意味する他、「浅瀬や小川」も意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・宿屋の二階で、せせらぎの音を耳にしながら、僕の心は暗く沈んでいた。
(出典:福永武彦『草の花』)
・水の音はいくらせせらぎのかすかなものであっても、拡がりがあります。
(出典:李御寧『「縮み」志向の日本人』)
・見ると草叢にはあちこちに泉が湧き、せせらぎが森を抜けて流れている。
(出典:セルバンテス/荻内勝之訳『ペルシーレス(下)』)
・氷の下を流れてゆくせせらぎを聞くのは、いつの時代でも心の躍るものだろう。
(出典:大岡信『名句歌ごよみ[春]』)
・小次郎の眼にはもう陽の光も、せせらぎの風景も見えていなかった。
(出典:山田正紀『闇の太守 御贄衆の巻』)
類語
・川(かわ)
意味:雨などの自然の水が集まり、陸上のくぼみを傾斜に沿って流れ下る水路。(出典:デジタル大辞泉)
・大河(たいが)
意味:大きな川。幅が広くて、水量も多い川。(出典:デジタル大辞泉)
・小川(おがわ)
意味:細い流れの川。(出典:デジタル大辞泉)
・大江(たいこう)
意味:大きな川。(出典:日本国語大辞典)
・河原(かわら)
意味:川の流れに沿う平地で、ふだんは水の流れていない、石や砂の多い所。(出典:デジタル大辞泉)