しんどい
「体がしんどい」などのように使う「しんどい」という言葉。
「しんどい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「しんどい」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
しんどいの意味
「しんどい」には次の二つの意味があります。
1 ひどく疲れを感じるさま。つらい。
2 面倒が多いさま。骨が折れるさま。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
しんどいの意味①「ひどく疲れを感じるさま。つらい。」
「しんどい」の一つ目の意味は「ひどく疲れを感じるさま。つらい。」です。
階段をのぼるなどの日常的なことから、激しい運動などをすることで疲れる様子を表します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この段階でこれを持って歩くのはかなりしんどいだろう。
(出典:恩田陸『夜のピクニック』)
・さすがにこの季節、五日もかけて森を抜け、歩いていくのはしんどい。
(出典:深沢美潮『夕日が二つに見えた夜』)
・病室に戻ると彼女たちはしんどそうに、体を横にしてみんなすぐ眠った。
(出典:群ようこ『モモヨ、まだ九十歳』)
・一人乗りから二人乗りになった復路は思った以上にしんどかった。
(出典:五十嵐雄策『乃木坂春香の秘密(全16巻) 乃木坂春香の秘密 10』)
類語
・かったるい(かったるい)
意味:疲れてからだや気分が重く感じられる。だるい。(出典:デジタル大辞泉)
・疲れる(つかれる)
意味:体力や気力を消耗してその働きが衰える。くたびれる(出典:デジタル大辞泉)
・倦怠感(けんたいかん)
意味:心身が疲れてだるい感じ。また、物事に飽きて興味が持てない感じ。(出典:デジタル大辞泉)
・キツイ(きつい)
意味:ある事柄をこなしたり、それに耐えたりするのが容易でない。(出典:デジタル大辞泉)
しんどいの意味②「 面倒が多いさま。骨が折れるさま。」
「しんどい」の二つ目の意味は「 面倒が多いさま。骨が折れるさま。」です。
忙しい時や、面倒な作業や行動をするときなど、精神面で疲れるようなことを表します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ただこんなしんどい思いをするだけなら、なんのために生きてるんです?
(出典:宮部みゆき『龍は眠る』)
・我々だってそんなことに税金使ったりしんどい思いしたりなんかしませんよ。
(出典:北野勇作『ハグルマ』)
・だからもう、これ以上しんどい思いはしたくありませんか?コンティニューにノーですか?
(出典:西尾維新『物語シリーズ 17 終物語(下)』)
・太り気味で、さらに虫が嫌いでならないモトには一年で最もしんどい季節だ。
(出典:岩井志麻子『夜啼きの森』)
類語
・面倒くさい(めんどうくさい)
意味:たいそう面倒である。いかにも面倒に感じられる。わずらわしい。めんどくさい。(出典:デジタル大辞泉)
・煩わしい(わずらわしい)
意味:心を悩ましてうるさい。面倒で、できれば避けたい気持ちである。(出典:デジタル大辞泉)
・骨が折れる(ほねがおれる)
意味:困難で苦労する。面倒である。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・厄介(やっかい)
意味:めんどうなこと。扱いに手数がかかり、わずらわしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)