しぶとい
「彼はしぶとい男だ」などのように使う「しぶとい」という言葉。
「しぶとい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「しぶとい」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
しぶといの意味
「しぶとい」には次の意味があります。
・強情で臆するところがない。また、困難にあってもへこたれずねばり強い。(出典:デジタル大辞泉)
「彼はしぶとい男だ」は「彼は粘り強い男だ」と言い換えることができます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しぶとく生きる母の血が私にもあることを、私は雨の花に会うたびに思う。
(出典:時実新子『言葉をください 新子の川柳エッセイ』)
・数年にわたって何くわぬ顔で志摩家に出入りしていたほどのしぶとい奴。
(出典:山田風太郎『忍法鞘飛脚』)
・あんなしぶとい男がつかまるなんてことがあるわけがないではないか?
(出典:モーパッサン/榊原晃三訳『モーパッサン怪奇傑作集』)
・しぶといものもいたが、ほとんどが一刀のもとに切り倒すことができた。
(出典:水野良『ロードス島戦記 7 ロードスの聖騎士(下)』)
・不安がのかない。鈍重なだけにしぶといほど底強い性質だと、国香はこの甥を見ているのだ。
(出典:海音寺潮五郎『平将門 上巻』)
類語
・しつこい
意味:物事にこだわって煩わしい感じである。また、つきまとってうるさい。執念深い。(出典:デジタル大辞泉)
・くどい
意味:同じようなことを繰り返して言ったり長々と続けたりして、うんざりさせる。しつこくて、うるさい。(出典:デジタル大辞泉)
・執拗(しつよう)
意味:しつこいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・ねちっこい
意味:ねちねちしている。しつこい。(出典:デジタル大辞泉)
・粘り強い(ねばりづよい)
意味:根気強く最後までやりとおそうとするさま。(出典:デジタル大辞泉)