しこり
「しこりができる」などのように使う「しこり」という言葉。
「しこり」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「しこり」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
しこりの意味
「しこり」には次の意味があります。
・かたくて歯ごたえのあるさまを表わす語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
体にできる物理的なしこりと、人間関係の戸惑いを示す無形なしこりがあります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・自分でもよくわからぬ胸のしこりが大きくなったような気がしていた。
(出典:シモンズ『尼僧院から来た花嫁』)
・以前ならばなんでもないようなことが、家族の間のしこりとなって残った。
(出典:森村誠一『ホーム アウェイ』)
・だが、なにか仕事が達成できなかったようなしこりが心にのこっている。
(出典:阿部牧郎『不倫の戦士たち』)
・それは現実に存在するものではなく、サヤの心が感じているしこりだった。
(出典:雨木シュウスケ『レジェンド・オブ・レギオス 第1巻 リグザリオ洗礼』)
・それをしないで、上層部だけで決定すれば後に大きなしこりを残すと主張した。
(出典:山田智彦『銀行 男たちのサバイバル』)
・「よく腹を立てるから腹にしこりが出来たのかな」彼はふと冗談を云っていた。
(出典:原民喜『美しき死の岸に』)
・ずっと保留にしてきた人生のしこりが、こんな時に目の前に現れる。
(出典:福井晴敏『機動戦士ガンダムUC(全10巻) 機動戦士ガンダムUC 1 ユニコーンの日(上)』)
・二年前に喉の奥にしこりが生じてから、彼女の声はやや掠れた感じになっていた。
(出典:千葉暁『アルス・マグナ1 大いなる秘法 白き魔王』)