ご愁傷様
人が亡くなられたときに「ご愁傷さまでございます」と声を掛けますよね。
人に言うときはあまりはっきりと言わないのが礼儀とされています。
その他にも使うときはあるのでしょうか?
この記事では「ご愁傷様」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ご愁傷さまの意味
ご愁傷様には次の意味があります。
1相手を気の毒に思うさま。身内を失った人に対するお悔やみの語。
21をもじって、気の毒に思う気持ちを、軽いからかいの意を含めていう語。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
ご愁傷様の意味①「相手を気の毒に思うさま。身内を失った人に対するお悔みの語」
ご愁傷様の一つ目の意味は「相手を気の毒に思うさま」や「身内を失った人に対するお悔みの語」です。
一般的には人が亡くなられたときにその身内の方に「このたびはご愁傷様でございます」とお悔みの言葉として使われます。
使い方・例文
・大津中学の田村と申します。 こ、この度は大変ご愁傷様でした。
(出典:飛鳥部勝則『バベル消滅』)
・「この度は、ご愁傷様でございました」と、まるで学芸会の台詞でも練習しているように、畳に手を揃えて、川村千里が言った。
(出典:口有介『風 少 女』)
ご愁傷様の意味②「1をもじって、気の毒に思う気持ちを、軽いからかいの意を含めていう語」
ご愁傷様の2つ目の意味は「1をもじって、気の毒に思う気持ちを、からかいの意を含めていう語」です。
こちらは相手の気の毒に皮肉を込めて使われます。
使い方・例文
・島さんに追い詰められているこのタイミングで雄二と喧嘩するなんて。 この連中、ご愁傷様としか言いようがない。
(出典:井上堅二『バカとテストと召喚獣 02』)
・「・・・笑ってる場合じゃないんだぞ、エリナ君は、あれでなかなかしつこい性格だからな、三ヶ月は、これで、苛め れるんだぞ」 「それは、ご愁傷様」 ナガレの背後から、エリナの低い声が響いた。
(出典:九条公人『機動戦艦ナデシコ ルリとアキト熱愛編』)
・女性に膝枕を頼んだら惨劇を引き起こしそうだ。 ご愁傷様と好き勝手に憂う。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第01巻』)
・空港辺りで哀川さんに見つかって、今度こそ始末をつけられてしまったのかもしれない。 そうだとすればご愁傷様だった。
(出典:西尾維新『クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識』)
・ レイフォンに助けを求めるように見てきたが、レイフォンには「ご愁傷様」と一言う以外にできることはなかった。
(出典:雨木シュウスケ『鋼殻のレギオス04 コンフィデンシャル・コール)