けったい
「けったいな衣装」などのように使う「けったい」という言葉。
「けったい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「けったい」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
けったいの意味
「けったい」には次の意味があります。
・奇妙なさま。おかしなさま。(出典:デジタル大辞泉)
「けったい」は「卦体(けたい)」が変化した言葉だとされ、関西地方でよく用いられます。
「卦体」 も同じく「奇妙なさま」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・こんなけったいなもん渡されて戦いに行けと言われたあたしの気持ちが。
(出典:西尾維新『刀語(全12巻) 刀語 12 第柔 二話 炎刀・銃』)
・けったいな話やけど、女って誰でも心ン中では、って信じてるもんですの。
(出典:家田荘子『極道の妻たち』)
・耳の下までずらした黒い頭巾をかぶって、けったいな頭の形になっている。
(出典:ヴィドック/三宅一郎訳『ヴィドック回想録』)
・しかし、こんなけったいな反応を示す相手には一度もお目にかかったことがない。
(出典:茅田砂胡『デルフィニア戦記 第5巻 「異郷の煌姫」』)
・いままでわれわれがこれを聞かなかったということは、まことにけったいなことじゃ。
(出典:アンデルセン/山室静訳『アンデルセン童話集1』)
類語
・奇妙(きみょう)
意味:普通にはない、不思議なこと。珍しいこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・風変わり(ふうがわり)
意味:ようすや性質・行動などが普通と違っていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・異様(いよう)
意味:普通と変わって様子の変なこと。異常なさま。(出典: 精選版 日本国語大辞典 )
・珍妙(ちんみょう)
意味:かわっていておかしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・珍奇(ちんき)
意味:めずらしく奇妙なこと。普通とはちがってめったにない変わったさま。また、そのもの。(出典: 精選版 日本国語大辞典 )