くぎを刺す
「言い逃れできないようにくぎを刺す」などのように使う「くぎを刺す」という言葉。
「くぎを刺す」は、訓読みで「くぎをさす」と読みます。
「くぎを刺す」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「くぎを刺す」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
くぎを刺すの意味
「くぎを刺す」には次の意味があります。
・相手が約束を破ったり、逃げ口上を言ったりできないように、かたく約束しておく。また、相手の行動を予測してきつく注意する。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「釘を刺す」も同じ意味です。
実際にくぎを刺すわけではありません。「秘密を洩らさないように注意する」時に使います。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・ほんのわずかだか、釘を刺すような響きがないでもなかった。
(出典:森瑤子『望郷』)
・そして笑い終わると、最後だけ釘を刺すように、彼女は少し真顔になって言った。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 8 祭囃し編かけら&TIPS』)
・その無邪気さに釘を刺すように、ウァラクは言う。
(出典:高橋弥七郎『灼眼のシャナ S』)
・が、富治が釘を刺す前に、イクは自分のほうから、今後は男の心配は無用だと告げ、事実、それまでのような男漁りはぴたりとやめた。
(出典:熊谷達也『邂逅(かいこう)の森』)
・「やはりないか」 肩を落とす隆景に、宗勝は、 「よいのですな」 と釘を刺す。
(出典:和田竜『村上海賊の娘 下巻』)
・「まぁ、あんな無茶は二度とやらせない」 ニーナが釘を刺す言い方でレイフォンを見た。
(出典:雨木シュウスケ『鋼殻のレギオス4 コンフィデンシャル・コール』)
・調子に乗り過ぎた時にたまに釘を刺す程度で、どちらも情に脆い似た者同士だった。
(出典:ベニー松山『風よ。龍に届いているか(上)』)
・今回の来店は、彼女らに釘を刺す意味合いも含んでいた。
(出典:丈月城『カンピオーネ! 2 魔王来臨』)