きびきび
「仕事中はきびきびと動きなさい」などのように使う「きびきび」という言葉。
「きびきび」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「きびきび」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
きびきびの意味
「きびきび」には次の意味があります。
・(「と」を伴って用いることもある) 態度、動作などがあいまいでなくはきはきしているさま、また、だらだらせず、生き生きとひきしまっていて気持がよいさまを表わす語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「きびきび」をわかりやすく言うと「動きがスムーズであり、見ていて気持ちが良い様子」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼はきびきびと運転をしながらアダムズ家の方にむかって進んでいった。
(出典:ニーヴン,パーネル『悪魔のハンマー〔下〕』)
・きびきびした動きからすると、スポーツか武道の経験がありそうだった。
(出典:三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 5 〜栞子さんと繋がりの時〜』)
・ほとんどの者は、ジムよりもはるかにきびきびと動いているように見えた。
(出典:ゴードン・R・ディクスン『ドラゴンの騎士〔下〕』)
・そのくせ動作はきびきびとしており、あっというまに遠ざかっていった。
(出典:森瑤子『ママの恋人』)
・青年はきびきびした動作で老人の机にむかって歩を進めた。
(出典:梶尾真治『百光年ハネムーン』)
類語
・てきぱき
意味:処理や対応がはっきりしていて、歯切れのよいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・しゃきしゃき
意味:活発で手際よく物事を行うさま。てきぱき。(出典:デジタル大辞泉)
・はきはき
意味:話し方・態度・性格・行動などがはっきりしているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・甲斐甲斐しい(かいがいしい)
意味:動作などがいかにも手ぎわよく、きびきびしているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・きりっと
意味:強く引き締まっていて、ゆるみのないさま、きちんとしていて、一分(いちぶ)のむだもないさまをいう語。きりり。(出典:精選版 日本国語大辞典)