かまいたち
「かまいたち現象」などのように使う「かまいたち」という言葉。
「かまいたち」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「かまいたち」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
かまいたちの意味
「かまいたち」には次の意味があります。
・突然皮膚が裂けて、鋭利な鎌で切ったような傷ができる現象。空気中に真空の部分ができたときに、それに触れて起こるといわれる。(出典:デジタル大辞泉)
普段使いするというより漫画や小説などで多く見る言葉かと思います。
漢字で書くと「鎌鼬」です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・いきなりそんな足をかまいたちのまん中に入れると、すぐ血が出るさ。
(出典:宮沢賢治『風野又三郎』)
・確かに、父親の言うとおり、かまいたちには死骸を隠す理由などない。
(出典:宮部みゆき『かまいたち』)
・おれがかまいたちのぼうや相手に使ったのは、これの応用でな。
(出典:西野かつみ『かのこん 第2巻 ~はじまりはじまり~』)
・瞬時にかまいたちを生じさせて門衛たちの体を切り裂いたのである。
(出典:高橋克彦『紅蓮鬼』)
・美沙緒はこの事故のことを医者が言うように一種のかまいたち現象である、と信じている様子だった。
(出典:小池真理子『墓地を見おろす家』)
・さらに圧倒的な速度で無数のかまいたちが周囲に放たれる。
(出典:有沢まみず『いぬかみっ!9』)
・かまいたちのように空気が震え、才人の身を包んだロープが切れた。
(出典:ヤマグチノボル『ゼロの使い魔 第1巻 (行抜けなど大幅修正 )』)
・意識してか無意識にか彼らが得意とする風の力が具現化してかまいたちのように周囲の物体を切り刻んだ。
(出典:有沢まみず『いぬかみっ!9』)