お手上げ
「完全なお手上げ状態に陥った」などのように使う「お手上げ」という言葉。
「お手上げ」は、訓読みで「おてあげ」と読みます。
「お手上げ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「お手上げ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
お手上げの意味
「お手上げ」には次の意味があります。
・解決する手段が全くないこと。どうにもしようがないこと。(出典:デジタル大辞泉)
「お手上げ」とは、行き詰ってしまって降参状態であると言う意味の言葉です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その上、夜になってしまったとあっては、これはもうお手あげであった。
(出典:高千穂遙『クラッシャージョウ・シリーズ(全13巻) 6 人面魔獣の挑戦』)
・やがて、牧師のような男がお手上げだと言うような態度を示しはじめた。
(出典:山本弘,安田均,高井信『妖魔夜行 しかばね綺譚』)
・君のいうのは、私がお手あげになったことがあるか、ということなんだね?
(出典:クリスティ/小西宏訳『「ポワロ参上!」4』)
・横の距離に縦の距離を加えられて、私の無駄に長い手でもお手上げだった。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第4巻』)
・こっちが完全にお手上げの状態だということを確認したのだろう。
(出典:ジョン・T・フィリフェント/小鷹信光訳『0011/ナポレオン・ソロ・シリーズ 第6巻 気ちがい科学者』)
類語
・降参(こうさん)
意味:手に負えずに投げ出すこと。まいること。(出典:デジタル大辞泉)
・断念(だんねん)
意味:自分の希望などを、きっぱりとあきらめること。(出典:デジタル大辞泉)
・ギブアップ
意味:あきらめてやめること。降参すること。(出典:デジタル大辞泉)
・手に負えない(てにおえない)
意味:自分の力では扱いきれない。(出典:デジタル大辞泉)
・屈服(くっぷく)
意味:相手の強さ・勢いに負けて従うこと。力尽きて服従すること。(出典:デジタル大辞泉)