いの一番
「いの一番に駆け出す」などのように使う「いの一番」という言葉。
「いの一番」は、音読みで「いのいちばん」と読みます。
「いの一番」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「いの一番」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
いの一番の意味
「いの一番」には次の意味があります。
・まっさき。一番最初。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「いの一番」は「いろはの一番目であること」から、この意味を持ちます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・犯人は長島の性格を読み、いの一番に飛び出してくると思ったのだろう。
(出典:つかこうへい『長島茂雄殺人事件』)
・むろん、捜査にあたって、いの一番に、そいつに目をつけたんですがね。
(出典:クイーン/田村隆一訳『Yの悲劇』)
・わたしは土曜日の朝早く裁判所に行って、いの一番に傍聴席にはいった。
(出典:マロ・エクトール・アンリ『家なき子』)
・いの一番にこの川を見つけたのは、肥え太った鮭の群ででもあったろうか。
(出典:本庄陸男『石狩川』)
・いの一番に一太郎に報告をしようと、さっき蔵の中に現れたにちがいない。
(出典:畠中恵『しゃばけ』)
類語
・真っ先(まっさき)
意味:いちばん初めであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・最初(さいしょ)
意味:いちばんはじめ。(出典:デジタル大辞泉)
・一番(いちばん)
意味:順序・番号の最初。また、最初のもの。(出典:デジタル大辞泉)
・手始め(てはじめ)
意味:物事にとりかかる第一歩。しはじめ。(出典:デジタル大辞泉)
・初っ端(しょっぱな)
意味:物事のはじめ。最初。(出典:デジタル大辞泉)