あんぐり
「口をあんぐり開けて驚いた」などのように使う「あんぐり」という言葉。
「あんぐり」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「あんぐり」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
あんぐりの意味
「あんぐり」には次の意味があります。
・驚いたり、あきれたりして、口を大きく開けるさま。(出典:デジタル大辞泉)
「あんぐり」をわかりやすく言うと「驚いたり、呆れたりして口を大きく開けること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・口をあんぐりあけて、石になったようにその場に動かなくなったのです。
(出典:C・S・ルイス/瀬田貞二訳『(ナルニア国物語4) 銀のいす』)
・彼はあんぐりと口をひらき、火のついた煙草を歯のあいだから落とした。
(出典:荒俣宏『帝都物語3』)
・そこからあたしたちは、ただあんぐりと口を開けて見ているしかなかった。
(出典:小野不由美『悪霊シリーズ 6 悪霊とよばないで』)
・口をあんぐりと開けたまま、十分あまりも閉めることができなかったのだ。
(出典:高千穂遙『クラッシャージョウ・シリーズ(全13巻) 2 撃滅!宇宙海賊の罠』)
・明治の初期の人間であったなら文句なく口をあんぐりあけて驚嘆したであろう。
(出典:北杜夫『楡家の人びと (上)』)
類語
・ぽかん
意味:口をあけるさま、切り口が開くさま、転じて、漫然としているさま、ぼんやりしているさまを表わす語。ぽかり。ぽかあん。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ぼうっと
意味:意識が正常でなく、ぼんやりしているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・ぼけっと
意味:何もしないで、ぼんやりしているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・きょとん
意味:びっくりしたり、事情がのみこめなかったりして、目を見開いてぼんやりしているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・ぼさぼさ
意味:すべきことをしないでぼんやりしているさま。(出典:デジタル大辞泉)