あやふや
「あやふやな返事」などのように使う「あやふや」という言葉。
「あやふや」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「あやふや」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
あやふやの意味
「あやふや」には次の意味があります。
・物事がはっきりしないさま。あてにならないさま。曖昧。不確か。(出典:デジタル大辞泉)
「あやふや」をわかりやすく言うと「はっきりせず不確かな様子」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そしてこのあやふやな状態のために、彼は憔悴し切っているようだった。
(出典:ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 中巻』)
・そんなあやふやな根拠で、刑事さんは私に殺人の疑いをかけるんですか?
(出典:深谷忠記『長崎・壱岐殺人ライン』)
・いや聞くばかりでなく、あやふやなところがあったら助言してくれたまえ。
(出典:横溝正史『刺青された男』)
・人間の記憶がいかにあやふやなものであるかはよく知っている。
(出典:貴志祐介『黒い家』)
・山崎君のフワフワとしたあやふやな優しさを私は心から愛していました。
(出典:大崎善生『パイロットフィッシュ』)
類語
・朧げ(おぼろげ)
意味:はっきりしないさま。不確かなさま。(出典:デジタル大辞泉)
・曖昧(あいまい)
意味:物事がはっきりしないこと。物事が確かでないさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不鮮明(ふせんめい)
意味:はっきりしないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不明瞭(ふめいりょう)
意味:はっきりと見えないこと。明らかでないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・有耶無耶(うやむや)
意味:物事がどうなのかはっきりしないこと。また、そのさま。あいまいなさま。(出典:デジタル大辞泉)