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越えるとは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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越える

「とび越える」などのように使う「越える」という言葉。

「越える」は、訓読みで「こえる」と読みます。

「越える」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「越える」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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越えるの意味

「越える」には次の二つの意味があります。

1物の上・間・境界などを通り過ぎて、向こうへ行く。
2区切りとなるある日時が過ぎる。時を経過する。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

越えるの意味①「物の上・間・境界などを通り過ぎて、向こうへ行く。」

「越える」の一つ目の意味は「物の上・間・境界などを通り過ぎて、向こうへ行く。」です。

 言い換えると、区切られた場所の中から、区切りの上を通って出ることです。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・このベッドに乗るにはベッドの枠柱わくばしら越えなくてはならないはずだった。
(出典:原田義人『審判』)

・額から鼻を越えて眼の下にまで延びた三寸ばかりの大きさの傷があった。
(出典:大杉栄『続獄中記』)

・青年はこれらの恋愛を越えたる高所を持ちつつ、恋愛を追わねばならぬ。
(出典:倉田百三『学生と生活』)

・その日の午後には、彼はこの丘をあんなに楽しげに越えてきたのだった。
(出典:吉田甲子太郎『スリーピー・ホローの伝説』)

・後はもう夜を待って原住民の包囲線を越えることを試みるだけであった。
(出典:ヴェルヌ/大久保和郎訳『グラント船長の子供たち(下) 地の果ての燈台』)

越えるの意味②「区切りとなるある日時が過ぎる。時を経過する。」

「越える」の二つ目の意味は「区切りとなるある日時が過ぎる。時を経過する。」です。

 言い換えると、ある絶対の基準となる時間があり、その時間を過ぎてしまうことです。年齢を示すときによく使用されます。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・それは比較的に容貌きりょうのよくない者と、二十歳はたち越えている者とであった。
(出典:岡本綺堂『半七捕物帳』)

・そのなかで、女の死体は死んでから十日を越えまいと思われました。
(出典:岡本綺堂『中国怪奇小説集』)

・私などは未だ三十歳を少し越えたばかりの群小作家のひとりに過ぎない。
(出典:太宰治『花吹雪』)

・中年を越えてその先にある期間へと入っていきつつある年齢だった。
(出典:片岡義男『エルヴィスから始まった』)

・打ち上げ日だけあって、学年を越えて全員がこの演武大会に燃えていた。
(出典:栗林元『自転車の夏』)

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