善良
「善良な人々」などのように使う「善良」という言葉。
「善良」は、音読みで「ぜんりょう」と読みます。
「善良」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「善良」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
善良の意味
「善良」には次の意味があります。
・性質のよいこと。性質がおだやかですなおなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「善良」という言葉は「善い」と「良い」の文字からも読み取れるように「良い」「正しい」といった意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だから当然、わたしはそのとき善良な心にはなりえなかったわけである。
(出典:ドストエフスキー/工藤精一郎訳『未成年(下)』)
・彼らはいずれも、歴史が普通に善良なる国王と呼ぶところのものである。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
・そんな話を聞いても、彼女はまだ私を善良で信心深いと言っただろうか?私はほかの人々と同じ罪人であった。
(出典:アンデルセン/神西清訳『即興詩人(下)』)
・こういう善良な罪のない不満に対しては同情しないわけにはいかない。
(出典:寺田寅彦『一つの思考実験』)
・心の正しい善良な人でも国王の威勢の前には すくんでしまうものです。
(出典:シェイクスピア/三神勲訳『マクベス』)
類語
・正直(しょうじき)
意味:正しくて、うそや偽りのないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・実直(じっちょく)
意味:誠実でかげひなたのないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・誠実(ぜいじつ)
意味:私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対すること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・朴直(ぼくちょく)
意味:私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対すること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・律儀(りちぎ)
意味:きわめて義理堅いこと。実直なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)