吝嗇
「吝嗇な性格」などのように使う「吝嗇」という言葉。
「吝嗇」は、音読みで「りんしょく」と読みます。
「吝嗇」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「吝嗇」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
吝嗇の意味
「吝嗇」には次の意味があります。
・ひどく物惜しみをすること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「吝嗇」をわかりやすく言うと「金銭や物を使うことを渋ること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この人はお金に困っているのだろうか、それとも単に吝嗇なのだろうか。
(出典:阿川尚之『アメリカが嫌いですか』)
・この年ほど、歴史が人間に時間を与えるに吝嗇だと思えた年はなかった。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 6 飛翔編』)
・リョウちゃんの前につきあっていた男がかなりの吝嗇だったせいもある。
(出典:角田光代『太陽と毒ぐも』)
・この家の壁からは吝嗇ばかりでなく、憎悪までもが滲にじみ出していないか?
(出典:シムノン/長島良三訳『メグレ夫人の恋人』)
・吝嗇で手に負えない自然とたたかう人々の努力にみちた能動的な沈黙だ。
(出典:ドーデ/大久保和郎訳『月曜物語』)
類語
・倹約(けんやく)
意味:むだを省いて出費をできるだけ少なくすること。また、そうするさま。(出典:デジタル大辞泉)
・節約(せつやく)
意味:むだ遣いをやめて切りつめること。(出典:デジタル大辞泉)
・削減(さくげん)
意味:現にあるものを、けずってへらすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・抑制(よくせい)
意味:おさえとどめること。(出典:デジタル大辞泉)
・けち
意味:むやみに金品を惜しむこと。また、そういう人や、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)