公平無私
「公平無私である」などのように使う「公平無私」という言葉。
「公平無私」は、音読みで「こうへいむし」と読みます。
「公平無私」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「公平無私」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
公平無私の意味
「公平無私」には次の意味があります。
・ 公平で、私的な感情や利益を交えないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「公平無私」を分かりやすくいうと、「個人的な感情や利益を考えず、公平であること」です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・我々は公平無私に世界のさし示すいかなる暗示をも考慮する心構えはできている。
(出典:ウルフ/鈴木幸夫訳『波』)
・そうしてこの心がけがやがて人生全体に対して公平無私であろうとする先生の努力となって現われた。
(出典:和辻哲郎『夏目先生の追憶』)
・冷然と構えて公平無私にこの場を主宰しているところ、まさに戦争の女神という格好だ。
(出典:サキ『ザ・ベスト・オブ・サキI』)
・公平無私に市場全体の需給の乖離に応じて価格を調節している市場せり人のことである。
(出典:岩井克人『ヴェニスの商人の資本論』)
・俺が公平無私だとか思わん方がいいぞ〜。
(出典:吉野匠『レイン3 シャンドリス、侵攻す』)
・献身の真の名は、公平無私ということである。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
・公平無私の批評だと思っているのかい?
(出典:ビアス/奥田俊介,倉本護,猪狩博訳『悪魔の辞典』)
・すでに公平無私なれば、なにごとも権衡平均を保つように傾くが、天道の常性であります。
(出典:井上円了『おばけの正体』)