乱高下
「株価が乱高下する」などのように使う「乱高下」という言葉。
「乱高下」は、音読みで「らんこうげ」と読みます。
「乱高下」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「乱高下」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
乱高下の意味
「乱高下」には次の意味があります。
・相場などが短期間のうちに激しく上下に動くこと。(出典:デジタル大辞泉)
「株価が乱高下する」で「株価が上がったり下がったりしてめまぐるしく変動する」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・円は一時ヨーロッパで百十一円をつけるなど乱高下し、変動相場制移行後最大の振れ幅を記録した。
(出典:石田衣良『波のうえの魔術師』)
・国際市場での乱高下のたびにコメの値が上下するようでは不安だ。
(出典:井上ひさし『コメの話』)
・暖冬か厳冬かで、炭の需要は極端にちがい、値段もそれによって乱高下する。
(出典:松井今朝子『辰巳屋疑獄』)
・上がったり下がったり、半日のうちに乱高下した渡部の心は、彼自身の内から飛び出して、勝手にふるまっていたのかもしれない。
(出典:宮部みゆき『孤宿の人 (上)』)
・錯乱に冒された幸太の脳は、羞恥の火照りとサムすぎるみっともなさで交互に温度が乱高下、いくらなんでも、こんなザマは情けないことこの上なくないだろうか。
(出典:竹宮ゆゆこ『とらドラ・スピンオフ! 第1巻 幸福の桜色トルネード』)
類語
・乱調子(らんちょうし)
意味:相場の動きが激しくて騰落いずれにも定まらないこと。乱調。(出典:デジタル大辞泉)
・激動(げきどう)
意味:はげしくゆれうごくこと。特に、状況・情勢などがめまぐるしく変化すること。(出典:デジタル大辞泉)
・不安定(ふあんてい)
意味:安定しないこと。状態が一定していないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・荒れる(あれる)
意味:相場が激しく変動する。(出典:デジタル大辞泉)
・波瀾(はらん)
意味:物事に、変化や曲折があること。また、もめごと。ごたごた。騒ぎ。(出典:精選版 日本国語大辞典)