上出来
「なかなか上出来だ」などのように使う「上出来」という言葉。
「上出来」は、音読みで「じょうでき」と読みます。
「上出来」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「上出来」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
上出来の意味
「上出来」には次の意味があります。
・出来映えや物事の結果などがすぐれていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「上出来」という言葉をわかりやすく言うと、「品質がよい」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・黙って無表情のままでいることができたのは、我ながら上出来だと思う。
(出典:久美沙織『小説 エマ 1』)
・上出来のエスプレッソを体のなかに入れてから、彼は次のように言った。
(出典:片岡義男『道順は彼女に訊く』)
・ただし画家の僕から見て、あまりその絵は上出来だとは思えなかった。
(出典:梅崎春生『ボロ家の春秋』)
・物真似に過ぎないのだろうが、十七の女の子が描いたにしては上出来だ。
(出典:高橋克彦『私の骨』)
・婿には見えない、なんて言葉を付け加えられただけでも上出来だと思う。
(出典:井上堅二『バカとテストと召喚獣 3.5』)
・九時以降の行動を証言してくれる人はいませんが、上出来じゃないでしょうか。
(出典:有栖川有栖『海のある奈良に死す』)
・ペリーがこの型を選んだということは、かれにしては上出来に思えた。
(出典:バローズ/佐藤高子訳『危機のペルシダー』)
・かすかに恐れがあるが、死を覚悟した人間としては上出来すぎる心構えだ。
(出典:奈須きのこ『Fate/hollow ataraxia 本編のみ ver1.00ルビあり』)