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錯覚とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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錯覚

「錯覚する」などのように使う「錯覚」という言葉。

「錯覚」は、音読みで「さっかく」と読みます。

「錯覚」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「錯覚」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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錯覚の意味

「錯覚」には次の二つの意味があります。

1思い違い。勘違い。
2心理学で、刺激または対象の客観的事実を違ったものに知覚すること。
(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

錯覚の意味①「思い違い。勘違い。」

錯覚の一つ目の意味は「思い違い。勘違い。」です。

自分の好きな人も、自分のことが好きだと思ったり、財布にレシートしか入っていないのにお札があると思ったりすることをいいます。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・そっと硝子戸を開けたような音がしたのである。しかしそれは錯覚であったとみえて、誰も室内へ這入って来てはいない。
(出典:森鴎外『田舎』)

・先走った話になってしまうのは、あなたの気持が錯覚じゃない証拠だわ。
(出典:勝目梓『媚薬』)

・まるで近所の小父さんと話をしているような錯覚さえ感じたくらいだ。
(出典:CNOVELS編集部『C★NOVELS創刊25周年アンソロジー』)

・すべて自分が見てゐるやうにひとも見てゐるといふ錯覚に陥るのである。
(出典:岸田国士『日本人とは?』)

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類語

ミスリード
意味:人を誤った方向へ導くこと。誤解させること。(出典:デジタル大辞泉)

錯誤(さくご)
意味:まちがうこと。また、そのまちがい。あやまり。(出典:精選版 日本国語大辞典)

幻惑(げんわく)
意味:ありもしないことにまどわされること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

惑乱(わくらん)
意味:心がまどい乱れること。また、人の心をまどわし乱すこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

錯覚の意味②「心理学で、刺激または対象の客観的事実を違ったものに知覚すること。」

「錯覚」の2つ目の意味は「心理学で、刺激または対象の客観的事実を違ったものに知覚すること。」です。

VRホラーゲームに没頭しているときに、肩を叩かれると敵に襲われたように感じることなどをいいます。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・彼は又、枕木と軌条が擦れ合った振動が、人間の笑い声に聞こえて来るまでの錯覚作用を、数理的に説明すべく、しきりに考え廻わしてみた。
(出典:夢野久作『木魂』)

・先生たちは制服を着ている生徒を見て、子どもだと錯覚しているだけなのだ。
(出典:三浦綾子『雨はあした晴れるだろう』)

錯覚自我説とは人間の自我なる意識は万有者の持てる普遍意識で個体に現われた個体意識の錯覚だという説である。
(出典:辻潤『錯覚自我説』)

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類語

幻影(げんえい)
意味:まるで現実に存在しているかのように、心の中に描き出されるもの。(出典:デジタル大辞泉)

幻像(げんぞう)
意味:実際には存在しないものが、実在するかのように見える姿、形。(出典:精選版 日本国語大辞典)

イリュージョン
意味:芸術作品の鑑賞における意識的な錯覚。(出典:精選版 日本国語大辞典)

幻覚(げんかく)
意味:実際には感覚刺激や対象がないのに、それが実在しているように感覚的に認知したり、認知したと感じる感覚。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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