明らか
「火を見るよりも明らか」などのように使う「明らか」という言葉。
「明らか」は、訓読みで「あきらか」と読みます。
「明らか」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「明らか」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
明らかの意味
「明らか」には次の意味があります。
・はっきりとしていて疑う余地のないさま。明白なさま。(出典:デジタル大辞泉)
「明らか」には他の意味もありますが、上記の意味で使うことがほとんどです。
「火を見るよりも明らか」で、「極めてはっきりしている」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だからあなたは、もっとはっきり自分の立場を明らかにする必要がある。
(出典:海野十三『地獄の使者』)
・単なる感情とか好悪から生まれてくるのでないことだけは明らかです。
(出典:末弘厳太郎『小知恵にとらわれた現代の法律学』)
・明らかに女は、極度の恐怖に気が変になりかけているのに違いなかった。
(出典:海野十三『棺桶の花嫁』)
・誰かが扉の羽目板のひとつをとてもゆっくりと叩いているのは明らかだ。
(出典:ドイル・アーサー・コナン『緋のエチュード』)
・誰かに持って行かれたのだという疑いが、だんだん明らかな形を取り出した。
(出典:菊池寛『出世』)
類語
・明白(めいはく)
意味:はっきりしていて疑う余地の全くない・こと(さま)。(出典:大辞林 第三版)
・確実(かくじつ)
意味:たしかで、まちがいのないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・明快(めいかい)
意味:筋道があきらかでわかりやすいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・鮮明(せんめい)
意味:立場や態度が明確に表されている・こと(さま)。(出典:大辞林 第三版)
・定か(さだか)
意味:はっきりしているさま。確かなさま。(出典:大辞林 第三版)